【本書について】
地球温暖化問題の深刻化と原油価格の高騰により,世界の自動車メーカーは
ハイブリッド車や電気自動車の開発を急ピッチで進めています。日本では,毎
月の新車販売台数の上位に新型ハイブリッド車が並び,世界のモーターショー
ではハイブリッド車/電気自動車の量産予定モデルやコンセプトカーが所狭しと
展示されています。
自動車の電動化という100年に一度の技術革新がまさに起ころうとしています
が,自動車の電動化は技術の進歩だけでは実現しません。多くの新技術がそう
であったように,最初はコストの壁やユーザーの生活習慣の壁などによって,
既存の技術や製品を乗り越えることができません。
そのため,世界各国の政府や自治体は,地球温暖化を助長するガソリン車や
ディーゼル車に厳しい燃費規制をかけ,一方でハイブリッド車や電気自動車の
普及を支援するため,減税や補助金などさまざまな支援策を打ち出しています。
本書の第1章では,こうした世界の規制と導入支援策を,日経マーケット・
アクセス誌が詳しく調査し整理しています。とりわけ,世界の環境政策をリード
する欧州連合(EU)と欧州各国の動向について誌面を割き,詳細に解説していま
す。EUの規制と支援策をつぶさに見て行くと,その背景にはEUの長期的なビジョン
があることがわかります。
第2章は,自動車の電動化技術に関する日本と米国の特許を,1980年代まで遡って
分析したレポートです。特許分析で実績のあるインテクストラ社のアナリストが,
独自の手法で大量の特許情報を統計的に分析し,各技術分野ごとの有力特許や,それ
を保有する企業を抽出しています。
第3章は,おもに2009年の世界のハイブリッド車/電気自動車開発動向を企業別に
整理したものです。最新情報だけでなく,各社のエコカー開発の特徴や現有車種の
基本情報についてもできるだけ触れるようにしました。日経Automotive Technology
誌をはじめ,日経BP社の専門誌記者が世界各地で取材した情報が元になっています。
2009 年12 月
日経BP社 電子機械局 主任編集委員
田島 進
【目次】
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■第1章:燃費規制と導入支援策
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●1.1 欧州(ドイツ,フランス,イギリスほかEU各国)
●1.2 北米(米国,カナダほか)
●1.3 アジア(中国,日本,韓国ほか)
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■第2章:ハイブリッド車/電気自動車の日米特許分析
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●2.1 エグゼクティブサマリー
●2.2 ハイブリッド車/電気自動車の技術開発動向
●2.3 主要技術の開発状況
●2.4 主要メーカーの技術開発動向
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■第3章:メーカー別ハイブリッド車/電気自動車開発動向
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●3.1 日本の自動車メーカーの開発動向
●3.2 海外の自動車メーカーの開発動向
●3.3 電池メーカーほかの開発動向
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●バインダー形式(A4判),約200ページ
●調査:日経マーケット・アクセス,インテクストラ
編集:日経Automotive Technology
●日経BP社発行
●ISBN 978-4-8222-2188-1
●2009年12月17日発行
◇定価:98,000円(税込) 注文No.185240
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☆詳細・お申し込み⇒ http://techon.nikkeibp.co.jp/books/at.html#185240